日本共産党の小池晃書記局長は29日、東京・江戸川区内での街頭演説で、「都議選告示(6月25日)まで、もう目前だ。大激戦の江戸川区で、河野ゆりえ都議からバトンタッチする原純子さんの必勝で、ケアに手厚く、平和な東京の実現を。菅政権と小池都政を支える自・公・『都民ファ』には退場を。菅首相応援団の維新にも審判を下そう」と、こん身の訴えを行いました。演説はオンライン動画で配信されました。
小池氏は、原氏が保育士として25年間、主に障害児保育で一人ひとりの個性を伸ばす保育、教育を実践し、平和や脱原発など地域の運動の先頭に立ち、「ジェンダー平等の実現など、個人の尊厳と多様性が尊重される社会に変えようと尽力してきた」と紹介。河野都議が今期も建設労働者の下請け契約適正化を質問し、業界紙で大きく報道されたことを紹介し、「区民の命綱、宝の議席を、今度は原さんに」と呼びかけました。
小池氏は「国民が声を上げれば政治は動く。外国人の命と人権を踏みにじる入管法改定案は廃案に追い込み、菅内閣支持率は急降下し、建設アスベスト訴訟では最高裁の重い扉を開いた」と強調。前日の記者会見で、菅義偉首相が緊急事態宣言下での五輪開催の可否も、開催の基準も一切答えなかったことについて、小池氏は「基準すら示さないということは、何が何でも五輪強行ということか」と批判し、東京五輪の中止とコロナ対策への力の集中を訴えました。
さらに全国の米軍や自衛隊基地などの周辺住民を監視する憲法違反の土地利用規制法案が、前日の衆院内閣委で強行採決されたことを批判。「憲法そのものの改悪も狙われている。原さんの母親は東京大空襲で被災し、原さんの平和の思いはひとしお。『9条守れ』の願いも、共産党の原純子さんに託してください」と力を込めました。
原氏は「弱い立場の人を守り、福祉を真ん中に据えた都政を実現させる。都政まで駆け上がる」と訴え。衆院小選挙区東京16区の太田彩花予定候補が決意表明しました。
(2021年5月30日付「しんぶん赤旗」より)