住民の宝の議席必ず
東京都議選(25日告示・7月4日投開票)で、定数4を有力6人で争う葛飾区。同区の情勢は、現職の都民ファースト1、自民党1、公明党1(新旧入れ替え)、共産党1に加え、自民党と立憲民主党の各新人が立候補する予定です。
調査に大反響
「現状、誰が落ちてもおかしくない。幹事長を何としても守りぬかなければ」―。
和泉なおみ都議の決起集会で、田辺良彦東京都委員長は2019年の参議院選挙の比例得票を示し、「このままの票だと自民2、公明1、立憲民主1になる。容易ではないたたかいだが、和泉都議の値打ち、政治を変える展望を語り広げれば局面を打開することは可能だ」と訴えるとともに、和泉都議の議席は都政と葛飾になくてはならない宝の議席だと強調しました。
すでに“和泉大丈夫論”での票の切り崩しや宣伝妨害などの「共産党落とし」が熾烈(しれつ)になっています。
和泉都議が宣伝カーで回ると手を振る人や訴えに激励を送る人の姿が。一方で、自民現職の宣伝カーにすれ違い、自民新人のポスターが町じゅうに貼られていました。
和泉都議はこの間、昭和の下町の雰囲気が人気の立石商店街で新型コロナの影響調査を実施しました。
焼き肉店から「夜の営業ができないと厳しい。利益は出ないがランチ営業で客が離れないようにしている」と声が上がるなど深刻な実態が浮き彫りになりました。同調査をSNSで発信すると大きな反響がありました。
また、区民の声を都政に届けようと青砥橋へのエレベーター設置で尽力してきました。橋が高く高齢者やベビーカーを押す人の苦労を目の当たりにしたからです。住民運動も広がり都議会請願が行われましたが、自民、公明、都民ファは採択に背を向けました。
都政を変える
都議会では、新型コロナ対策で議会に諮らず専決で決めていく議会軽視の小池百合子知事と対峙(たいじ)。臨時議会の開会を求めて他会派と共同の申し入れを実現してきました。
学生向けフードバンクを手伝うサラリーマンの男性(48)は共産党に期待を寄せます。「仕事を首になったシングルマザーが『子どものごはんに』と列に並んでいます。いまは五輪より都民の生活を守ることが大事。誰も取り残さない都政を共産党に実現してほしい」
和泉都議は決起集会で訴えました。「都議選で共産党を伸ばせば都民の役に立つ都政に変えることができる。(その都政を)想像すると『わくわく』が止まりません。この『わくわく』を一緒に現実にしよう!」
(2021年6月5日付「しんぶん赤旗」より)