私も応援します 共産党 都議選へ広がる期待

 都議選は25日の告示、7月4日の投票が目前に迫り、小池都政を支える自民、公明、都民ファーストと、命と暮らしを守る都政への転換を求める日本共産党との対決が激しさを増しています。各分野からの共産党への期待の声を特集します。

小池与党を追いつめて
ノンフィクション作家・ジャーナリスト 溝口 敦さん

 5月に出した新著(『喰うか喰われるか 私の山口組体験』)のなかでも書きましたが、私は以前から、現在の日本の政党のなかで一番まともなのは共産党だと思ってきました。
 小池都政は、コロナ対策一つとっても、やったふりばかりで、何一つ実質的な対策をとっていません。特に、オリンピックは、世界を見ても、日本国内を見ても、開催できる状況にないのは明らかなのに、都として中止を求める発信をしようとしません。一刻も早く中止を決め、コロナを封じ込めることにこそ、力を注ぐべきです。
 こういう都政の現状を変えるには、都議選で共産党に頑張ってもらうしかない。力をしっかりつけて、小池都政を支える自民、公明、都民ファーストを、追いつめてほしいと思います。

文化を大切にする都政に
新文芸坐(旧・文芸坐)の元支配人 永田 稔さん

 1941年に浅草で生まれ、浅草で育ち、10歳から映画に親しみ、かれこれ70年は映画が生活の一部になっています。
 昨年からコロナ禍の影響で、映画館を含む興行場の自粛要請が続いています。
 しかし、映画館の営業には保健所の許可が必要。小池都知事は3密と言うが、どの映画館も法律を遵守し、場内の換気はもちろん、衛生管理は徹底している。休業要請なんてとんでもない。
 文化は人間の生業から発生するもので、文化から新しいものが生まれる。それが制限されるのはいかがなものか。人生の進歩に必要な最たるものは遊びであり、我々は映画や演芸を見て、音楽を聴き、想像力をたくましくしている。それがコロナ禍で刈り取られてしまった。文化芸術への接触が制限されている現状を危惧します。
 都議選に期待することは、地元の文化を大切にする都政への転換です。今の政治家は世間の実情をあまりにも知らない。感染症は自然発生で、党利党略は関係ない。民衆の目線に立ち、少数意見にも耳を傾ける世の中を望みます。

安全確保支える処遇を
京王新労働組合 書記長 藤山仁志さん

 私たちの組合では複数の争議を抱えていますが、根本にあるのは「安全軽視」です。賃金差別も継続雇用の打ち切りも効率と低コストを最優先で追求し、乗客・乗員の安全確保を後回しにする会社に対して、改善を求める従業員の排除です。
 完全子会社の京王設備サービスでは、ゆりかもめや多摩都市モノレールの駅務を東京都の第三セクターから、京王電鉄バスは自治体のコミュニティバスの運行を受託しています。公共交通機関として重大な責務を担っています。
 しかし、その委託料は業務に見合っているのか、大きな疑問があります。ゆりかもめでの人材不足や非正規労働者への労災隠しなどは、都の委託料が不十分だからです。労働者への処遇の充実は乗客への安全確保につながることから、都をはじめ自治体は目を背けてはいけません。
 コロナ禍で観光バス需要が減り、小規模の会社では宅配ドライバーで糊口をしのぐ仲間もたくさんいる。救済して欲しいです。都議会で野党第一党、都政を動かしてきた日本共産党の躍進は、「安心・安全な東京」への試金石でもあります。

病院独法化中止させて
駒込病院を守る会 森松恵美子さん

 駒込病院は、感染症が重点医療の都立病院として、昨年1月に武漢から政府チャーター機で帰国した新型コロナ感染者の入院を受け入れたのをはじめ、コロナ対応の最前線で頑張っています。
 駒込病院でかつて働いた立場から、都が進めようとしている都立・公社病院の地方独立行政法人化(独法化)で何より心配なのは、職員の労働環境です。
 駒込病院のスタッフは、日ごろから感染症対策の訓練を欠かしません。都は独法化しても、感染症対策のような採算の取りにくい「行政的医療」をやることに変わりはない、と説明しています。しかし、日常から人員や体制に余裕があってこそ、様々な訓練を積み重ねて、今回のような緊急時にも対応できる。独法化で採算重視の仕組みになれば、待遇の悪化や定着率の低下をきたし、そうした現場の余裕がなくなる心配があります。
 独法化中止を掲げる共産党が都議選で伸び、都立・公社病院が役割をもっと発揮できるよう、医療にお金をかける都政を実現してほしいと思っています。

生きやすい社会への架け橋
清瀬市LGBTq コミュニティいろは代表 佐藤良太さん

 僕はLGBTq当事者とその支援者からなる団体で、どんなセクシュアリティであっても安心して過ごすことのできる社会の実現を目指して活動しています。差別や不平等がまかり通る社会で当事者は傷つき、自殺に追い込まれるほど深刻な状況です。
 ところが政権党である自民党からは、LGBTは「種の保存に背く」などの差別発言が相次ぎ、性的少数者理解増進のためのLGBT法案の国会提出を見送る方針を決めました。「差別は許されない」との記述への反発は、差別を温存してもいいと言っているのと同じです。
 平和と憲法を守ることを掲げる日本共産党は、人権も大切にする政党です。自民党とは対極にあると感じています。僕が知っている政治家の中で当事者の話を聞かせてくださいと言ってくれたのは、地元の原のり子都議が初めてでした。驚きでした。原さんは僕たちの悩みに向き合い、具体的な解決策を示して都政に届けてくれます。ぼくらも含めて全ての人が生きやすい世の中にするために、国政や都政への架け橋となってくれると期待しています。

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