日本共産党の志位和夫委員長は6日、東京都議選(25日告示、7月4日投開票)での日本共産党の勝利・躍進をめざし、北区の街頭2カ所で、「勝利のカギは党派を超えて力を合わせることです。市民と野党の共同候補、そねはじめ都議の“命綱”の議席を守り抜こう」と訴えました。赤羽駅前では、立憲民主党の赤江なつ区議が応援演説に立ち、新社会党の福田光一区議が紹介されました。司会は、池内さおり前衆院議員(衆院東京比例ブロック・小選挙区東京12区予定候補)が務めました。
同区は定数3に、共産、自民、公明、都民ファースト、維新の有力5人が立候補を予定し、大激戦の様相です。
そね都議は「都立・公社病院の独立行政法人化を進める自民、公明、都民ファーストと維新は許せない。こうした勢力に負けるわけにはいかない」と力を込めました。
赤江区議は「社会を守るため、暮らしやすい社会をつくるために野党連携、共闘をしっかりしていきたい」と表明しました。
志位氏は冒頭、菅義偉政権と小池百合子都政が、「コロナ封じ込め」でやるべきことをやらず、やってはならない五輪・パラリンピックの開催に熱中していることを批判。「まだ間に合います。そね都議の勝利、共産党躍進で審判を下し、『五輪・パラリンピックを中止し、コロナ対策にあらゆる力を集中させよ』の声を東京からあげていこう」と訴えました。
安心と希望の東京を
志位氏は、「共産党躍進で安心と希望の東京を実現しよう」と呼びかけ、日本共産党の都議選政策の一つひとつを紹介しました。
第一は、医療・介護・障害福祉・保育など「ケアに手厚い東京」を実現することです。
志位氏はこの中で、小池都政が八つの都立病院と六つの公社病院の独立行政法人化を計画していることを告発しました。都立病院の役目は、「行政的医療」―たとえ不採算であっても都民の命を守るために必要な医療をしっかり提供すること―にあると強調。独法化はこれをもうけ優先の「企業的経営」に変え、「稼ぎ」のよい分野に集中し、感染症医療、小児医療、周産期医療などが「稼ぎ」の悪い分野として切り捨てられる危険があると批判しました。
この中で、自民、公明、都民ファーストの各党が独法化推進の“先兵”となっていることを指摘。維新は、大阪で府立病院の独法化を強行し、患者負担を大幅に増やしてきた独法化推進の“元祖”だと強調しました。
さらに、維新が都議選政策で、「都営住宅はすべて民間売却」との公約を掲げていることを厳しく批判。「悪い政治の“先兵”や“元祖”に負けるわけにはいかない。『独法化はやめ、都立病院は直営のまま拡充を』の願いは、日本共産党のそねさんに託してください」と力を込めました。
第二は、「稼ぐ東京」=大企業のもうけ第一の都政から、福祉と暮らし第一の都政への転換を実現することです。
北区内には、特定整備路線という二つの巨大道路計画が存在しています。志位氏は、「540億円も使って“まち壊し”を進める巨大道路建設に反対運動が広がっています。『“まち壊し”の道路建設を許さない』の審判を、都議選で下そう」と呼びかけました。
その上で、「自治体の仕事は『稼ぐ』ことではありません。『住民福祉を良くすること』です」と強調。高すぎる国民健康保険料引き下げや、義務教育の学校給食の無償化、補聴器購入への補助実現を訴えました。
第三は、ジェンダー平等を進め、個人の尊厳を大切にする都政の実現です。
志位氏は、共産党都議団の18人のうち13人を女性が占めることを強調。都議会での「痴漢ゼロの東京」を求めた質問に大反響が寄せられていることや、理不尽な校則の是正を求めた論戦が改善への一歩前進に結び付いていることを紹介しました。
「共産党を伸ばせば、政治は必ず変わります」と志位氏。日本共産党が2013年と17年の都議選で連続躍進し、その後、都の保育予算が6倍になり認可保育所が1・7倍になったことを紹介。13年の躍進が市民と野党の共闘への道を開いたことにふれ、「都議選で躍進し、市民と野党の共闘を成功させ、続く総選挙で政権交代を実現し、新しい政権=野党連合政権をつくりましょう」と呼びかけました。
(2021年6月7日付「しんぶん赤旗」より)
そねはじめ都議の訴えはこちらから視聴できます(YouTube「2021.06.06 【字幕あり】日本共産党街頭演説@赤羽駅東口 そねはじめ都議会議員」)
志位和夫委員長の訴えはこちらから視聴できます(YouTube「2021.06.06 日本共産党街頭演説@赤羽駅東口 志位和夫委員長・衆議院議員」)
立憲民主党・赤江なつ区議の訴えはこちらから視聴できます(YouTube「2021.06.06 日本共産党街頭演説@赤羽駅東口 赤江なつ立憲民主党北区議会議員」)