日本民主青年同盟東京都委員会は9日、小池百合子都知事に「コロナ禍の1年間取り組んできたフードバンクで寄せられた実態の特徴と、緊急に求められる支援について」要請しました。多羅尾光睦副知事が対応しました。
民青都委員会が昨年6月から取り組んできたフードバンク(食料支援活動)は、都内283カ所で実施され、9232人が利用したことを報告。2484人の青年・学生に対面や郵送で実態調査をしました。
新田祐也都委員長が「行きたい大学に合格していたが、弟の学費を考えて断念した」(学生)、「多忙になったのにボーナスがカットされ、このままではみんな辞めていく」(看護師)、「残業代が出なくなり、必要な収入が得られない」(学生)など調査で寄せられた深刻な声を紹介。
民青都委員会は、調査を基に、▽生活に困窮する若者への家賃補助▽都立の大学・専門学校・高専の学費半額▽コロナから若い世代を守る対策の強化▽若者・学生の問題に取り組む部局の緊急の設置―などを求めました。多羅尾副知事は「確かに承りました」と応じました。
日本共産党の大山とも子、米倉春奈両都議が同席しました。
(2021年6月10日付「しんぶん赤旗」より)