日本共産党の山添拓参院議員は9日、インターネットの報道メディア・IWJの岩上安身代表のインタビュー番組に出演し、11日成立した改憲手続きの改定国民投票法の問題について語りました。
山添氏は可決した参議院憲法審査会で、与野党の参考人から「熟議にはなっていない」「法案を押し通すのは断固反対」などの反対意見が相次いだと指摘。「安倍前首相と菅首相は、それぞれ行政府の長でありながら国会に憲法改正議論をあおり、三権分立を壊してきた」と批判しました。
山添氏は、改定案に有料広告の規制がなく資金力によって有料広告が左右される点について、「意見表明の手段でフェアではない」と指摘。また、最低投票率がない問題について「投票率が低い下で相対的な多数で憲法を変えれば、多くの国民の意見を反映したとは言えない」と批判しました。
岩上氏は「安保法制、秘密保護法などと国民投票法と明文改憲が向かっているベクトルはアメリカとともに戦争するものか?」と質問。山添氏は「菅首相は国民投票法案を改憲論議を進める『最初の一歩』と述べた。9条を変えて戦争する国づくりを進めようとしている」と重ねて批判しました。
(2021年6月13日付「しんぶん赤旗」より)