東京五輪 児童の観戦動員やめよ/吉良氏 命と健康守る立場で

質問する吉良よし子議員=8日、参院文科委(写真提供:しんぶん赤旗)

萩生田光一文科相は8日の参院文教科学委員会で、東京五輪・パラリンピックで子どもを五輪観戦に動員する「学校連携観戦」について、日本共産党の吉良よし子議員の質問に対し、「観客を入れない大会になれば、子どもたちも行くことができないのは当然だ」と述べ、「(無観客の場合の対応も)組織委が検討する」としていた答弁を改めました。

一方、「子どもの命と健康を守る立場なら、文科省がいま観戦はすべて中止だというべきだ」と吉良氏が迫ったのに対し、萩生田文科相は「私からやめるというのはなじまない」と背を向け、従来の姿勢のままでした。

吉良氏は、五輪開催と学校連携観戦の中止を要求。自身のツイッターに保護者から「学校では、健康チェック、無言給食、消毒などを継続させてきた。それを水の泡にするようなことはして(ほしくない)」との声が寄せられたと紹介。その上で東京都三鷹市では、夏休みも含めて、全公立小中学校で連日、観戦計画が組まれているとして、「子どもへの感染力の強い変異株が増える中、昼をまたぐ長時間観戦もある」とただしました。萩生田文科相は、「学校設置者がやめるとすれば、キャンセルは可能だ」と答えました。

(2021年6月15日付「しんぶん赤旗」より)


 icon-youtube-play 吉良よし子議員の質問はこちらからご覧いただけます(YouTube 日本共産党公式チャンネル「五輪観戦 児童の観戦動員やめよ  2021.6.8」)

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