山添氏ら同席
東京外環道(練馬区−世田谷区の地下工事で地表の陥没や空洞が相次いだ問題で日本共産党の山添拓参院議員、田中とも子都議予定候補(北多摩3区)と沿線住民は15日に国交省で、原因究明や再発防止策の問題点を指摘するとともに、被害の補償や緩んだ地盤の補修について誠実に対応するよう求めました。
陥没等では国交省などが設置した有識者委員会が3月に報告書をまとめ、NEXCO東日本は被害補償や地盤の補修について住民との折衝をすすめています。地盤の補修のためには住民の仮移転が必要などとしています。
参加者は補償や補修について進捗(しんちょく)を明らかにするよう求め、N E X C O東日本が住民に「個別に対応する」としていることについて集団での折衝に応じるとともに、補償の基準や仮移転の条件など基本点を明らかにするよう求めました。また緩んだ地盤を特定するためのボーリング調査が少なく、地盤の状況や補修工法などについて説明会も開かれていないことを批判しました。
国交省側は「要望はN E X C Oに伝える」などと回答。 被害住民は国交省として真剣に受け止め、住民に寄り添った対応をするよう厳しく求めました。
工事について陥没地付近はもとより、練馬区側からの掘進も再開しないよう追及。国交省側は再開は見通せないと答えました。
(2021年6月17日付「しんぶん赤旗」より)