東京都豊島区は定数3に米倉春奈予定候補と都民ファースト、公明党の現職、自民党の元職の4人が立候補の見込み。「1人はみ出し」の少数激戦です。論戦や実績で群を抜く米倉予定候補への「大丈夫」論が流されるなど激しい選挙戦です。
都立病院守る
米倉予定候補は、都立大塚病院がある豊島区で、都立病院の地方独立行政法人化に反対する唯一の候補です。米倉予定候補は「独法化すれば不採算医療が削減され都民の命を守る役割が果たせなくなる。大塚病院、区民も使う駒込病院を守り、医療の後退をストップさせ、充実させよう」と訴えています。
米倉予定候補の演説を聞いて家から出てきた男性(88)は「自民公明の政治は弱い者いじめばかりだ。議会では小池知事の言いなりで都民ファーストどころか都民ラストだ。共産党には頑張ってもらわないと」と応援しました。
別の女性(80)は「コロナの中でみんな仕事ができず、お店を閉めないといけないところもあってかわいそうだ。私の親戚も自民党支持だったけど共産党の応援に協力してくれた」と話しました。
質問に大反響
米倉予定候補の「五輪は中止してコロナ対策に集中を。痴漢ゼロの東京を実現し、ジェンダー平等をすすめよう」との訴えは共感を呼んでいます。
米倉予定候補はこの間、共産党都委員会のジェンダー平等委員として痴漢被害のアンケート調査に取り組んできました。アンケートに寄せられた被害者の切実な声を都議会で取り上げて知事に迫り、深刻な実態があると認めさせました。
米倉氏の質問には「取り上げてくれてうれしかった。ありがとう」などの声が寄せられ、週刊誌も注目するなど大きな反応を呼んでいます。
立憲民主党や無所属の区議が米倉予定候補を応援するなど、立場の違いを超え「野党の共同代表」として期待が高まり、支援の輪が広がっています。
他党も必死です。自民党は連日街頭宣伝に立ち、訪問活動にも力を入れています。公明党はさまざまな人脈に電話で声をかけるとともに米倉予定候補への反共攻撃を行っています。
党と後援会は、少数激戦で当選ラインが大幅に引き上がり、前回票に上乗せしなければ競り負けると強調。米倉都議の議席の値打ちを有権者に伝えきれば必ず勝利できるとして、まだ多数の有権者に党の声が届いていない現状の打開に全力を尽くしています。
宣伝やポスター張り出し、電話かけ、チラシの全戸配布に取り組むとともに支持者すべてに協力を呼びかけようと奮闘しています。
(2021年6月19日付「しんぶん赤旗」より)