横田基地強化・低空飛行やめ オスプレイ撤去を求める/平和守る都議増やそう/地位協定見直し 都ファ・自・公が不採択

首都に居座る米軍横田基地は空軍特殊作戦機CV22オスプレイ配備や輸送機からのパラシュート降下訓練の激化、危険な都心の低空飛行が相次ぎ、住民の暮らしと命を脅かしています。東京都議選で、平和な東京をつくることが、争点になっています。(佐藤つよし)


横田基地では、14~25日までの期間にオスプレイを使った降下訓練が行われ、ホバリングするオスプレイから兵士が次々にロープで降下したり、担架をつり上げたりする訓練を実施。低空で敵地深く侵入し要人殺害・拉致、兵士救出などにあたる訓練です。監視活動を続けている羽村市の羽村平和委員会は、23、24の両日、横田基地配備のC130J輸送機からのパラシュート降下訓練も確認しています。

横田基地の配備機の関東周辺での低空飛行や編隊飛行訓練は、2012年から激しくなっています。18年にはオスプレイ5機が配備され、機関銃の銃口を下にむけたままの市街地飛行を繰り返しています。

オスプレイは24年ごろまでに10機に増強を計画。基地東側では、新たな駐機場、模擬訓練施設、整備格納庫も計画され、特殊作戦部隊の拠点化が狙われています。

オスプレイやC130輸送機などの横田基地の離着陸回数も昨年度はイラク戦争開始直後の01年度以降では最多となりました。

東京都心では、港区六本木の一等地を占拠する赤坂プレスセンター(麻布米軍ヘリ基地)に飛来する横田基地などのヘリコプターが、航空法に反する300メートル以下の飛行を繰り返しています。

東京都は、日本共産党都議団が低空飛行の事実を突きつけても、「安全保障は国の専管事項だ」として知らぬふりを決め込んでいます。

都議会でも都民ファースト、自民、公明は、日米地位協定の見直しを国に求める意見書の提出を求める陳情を賛成少数で不採択にしてしまいました(2019年5月)。この陳情の採択を主張したのが共産党でした。都議選で共産党は、米軍機の無法な低空飛行訓練をやめさせ、米軍に異常な特権を与えている日米地位協定の抜本改正を掲げています。

共産党など躍進で転換

東京平和委員会 岸本正人事務局長の話

山形空港に緊急着陸したオスプレイは、機関銃をむき出しのまま横田基地を離陸していました。ただ移動しただけではなく、危険な訓練を行っていたのは明らかです。

都議選で日本共産党をはじめ基地強化に反対し、オスプレイの撤去を求める議員が躍進することが、都政を変え都民の平和とくらしを守る道です。

(2021年6月30日付「しんぶん赤旗」より)

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