日本と世界の人々の健康と命を守るため東京五輪・パラリンピックの開催中止を政府、東京都、IOC(国際オリンピック委員会)などに求める緊急ネット署名が2日、有識者らの呼びかけで始まりました。呼びかけ人は、飯村豊・元外務省官房長・元フランス大使、上野千鶴子・東大名誉教授、作曲家の三枝成彰さんら13人。
署名はオンライン署名サイト(チェンジ・ドット・オーグ)で始まりました。2日午後8時現在で1万3千人を超える署名が寄せられています。
呼びかけ文では、日常生活の抑制を求めながら、感染拡大を招く五輪開催を強行しようとする「不条理」に怒りが深くなっていると指摘。政府などの開催強行姿勢に市民の間に無力感が広がっているものの、「この切迫した時期だからこそ、最後のチャンスと考え」署名を呼びかけるとしています。
また世界中が「スーパー感染拡大イベント」になると心配していると強調。「遅くなる前にこの暴挙を中止する決断をしていただきたい」と求めています。
呼びかけ人は以下の通り。(五十音順、敬称略)
浅倉むつ子(早稲田大名誉教授)
飯村豊(元外交官)*呼びかけ人幹事
上野千鶴子(東大名誉教授)
内田樹(神戸女学院大名誉教授)
大沢真理(東大名誉教授)
落合恵子(作家)
三枝成彰(作曲家)
佐藤学(東大名誉教授)
澤地久枝(ノンフィクション作家)
田中優子(前法政大学総長)
春名幹男(ジャーナリスト)
樋口恵子(評論家)
深野紀之(著述家)
(2021年7月3日付「しんぶん赤旗」より)