目黒・星見氏 参院票1.4倍
定数3を有力6氏で争った目黒区では、現職の星見定子さんが6票差で落選。日本共産党の2019年参院比例得票の1.4倍を獲得しましたが、及びませんでした。
票数が確定したのは、5日午前0時30分すぎでした。星見さんは事務所で支援者に対し、「多くの方にご支援を頂いたのに力不足で申し訳ありません。落選しても命を守るために東京五輪は中止すべきです。『五輪を見るより、修学旅行に行かせて』の子どもの声にこたえるため奮闘します」とのべました。
同区の宮本栄地区委員長は「星見さんの力強い訴えで1.4倍の得票に押し上げたが、勝ち抜くだけの力が不足していた。得票増を確信に総選挙に向けて前を向きたい」と語りました。
同区では、4年前に続き、自民党2氏が落選しました。
北多摩3区・田中氏 大健闘
4日投開票された都議選の北多摩3区(定数3、狛江市、調布市)で、日本共産党の田中智子さんは、2万1518票(得票率18.1%)を獲得し、大健闘しましたが354票差で惜敗しました。
結果を受けて田中氏は、「保健所の復活、東京五輪の中止などを掲げてたたかった。陥没事故を起こした東京外環道反対を訴えたのは私だけだった。終盤は若い人からの期待も寄せられるなど手ごたえを感じた。都議団とも連携して、公約を実現していきたい」と話しました。
党調狛府中地区委員会は「活動の量と規模が足りなかった。教訓にして、今後、公約実現へ努力していく」との見解を出しました。
墨田・伊藤氏 共闘進んだ
4日午後11時すぎ、墨田区の伊藤大気さんの選挙事務所は悔しさに包まれました。
市民と野党の共闘候補として、32年ぶりの党議席奪還を目指し奮闘した伊藤大気さんは、15755票を獲得しましたが、議席に届きませんでした。
伊藤さんは「皆さん、生活が苦しい事に変わりはないですから、今回掲げた公約を実現していく事は一貫して進めていきたい」と話しました。
「勝手連」のROBINさんは「本人もこれ以上なく取り組んでいた」と話しました。舩尾遼さんは「全都で進む野党共闘の中で、一番先進的に頑張ることができた」と語りました。
政策広げ奮闘
都議選で日本共産党候補は、当選に至らなかった選挙区でも、党の政策を広げて奮闘しました。
千代田区で冨田直樹氏、港区で野口博基氏、台東区で小柳茂氏、荒川区で鈴木賢一氏、府中市で柄澤地平氏、昭島市で永元香子氏、西東京市で井手重美津子氏、南多摩区(多摩市・稲城市)で上杉直氏、島部で梅木健司氏が、「五輪より命を大切に」と訴えて、共感を広げました。
(2021年7月6日付「しんぶん赤旗」より)