東京五輪・パラリンピックの選手らを輸送するバス乗務員の宿舎で新型コロナウイルスの感染対策が不十分になっている問題で、日本共産党東京都議団と同台東区議団は14日、東京都に宿泊施設や労働環境などの処遇改善を求めました。また事実確認や対応策について早急に回答するように要求しました。
日本共産党からは、池川友一都議、秋間洋台東区議らが参加。
秋間区議は「多人数で宿泊し、各種設備を共有している。密で危険だ。湯沸かし器も共用で、コインランドリーもない」と関係者の証言を紹介し、宿泊施設の改善を訴えました。
また「知らない道を運転し、感染面で安心できない環境に置かれるのはストレスになる。その積み重ねが悪化、事故になりうる」、「一息つける部屋を」などと関係者の証言を紹介しました。
秋間区議は「運転手らの一致した要望は、宿泊施設はビジネスホテル並みにし、個室で、トイレや風呂、クーラーなどが各部屋にあること」と述べ、通常の宿泊施設に準じるように要求しました。
池川都議は「(乗務員の)処遇改善は不可能な話ではない。クラスター(感染者集団)防止のために最善を尽くし、都や五輪組織委員会も、事業者任せにしないで対応してほしい」と要望しました。
応対した東京都オリンピック・パラリンピック準備局の担当者は「乗務員が宿泊施設で設備を少なからず共有していることは認識している。事実確認し、要望に回答したい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2021年7月16日付より)