日本共産党東京都委員会は20日、新型コロナウイルスを徹底的に封じ込め、都民の命と暮らしを守るため、東京五輪を中止しコロナ対策に集中するよう求める署名約2000人分を小池百合子知事宛てに提出しました。これまでに提出した分を含めると計約4万4000人分になります。
署名は、▽感染リスクが高い施設などでの社会的検査の頻回実施▽医療機関・福祉施設の減収補填(ほてん)▽都立・公社病院の地方独立行政法人化の中止▽事業者・都民の支援―を求めるもの。
署名提出行動で谷川智行・党都コロナ対策本部長(衆院東京比例候補)は「五輪開催直前で問題点が次々噴出し、感染拡大も深刻な状況だ。医師として診察に当たる中で、コロナ対応病床が埋まっているのを実感している」として五輪中止を求めました。
参加者が「確保できたワクチン供給量が不十分なことを見ても、ワクチン頼みにできないことが分かる。PCR検査を拡大しなければ感染拡大を止めることはできない」(斉藤まりこ都議)などと発言しました。
都福祉保健局の雲田孝司次長は検査とワクチン接種の現状を説明し、「ワクチンは国に確保を求める」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2021年7月21日付より)