心躍る歴史的挑戦のとき
入党50年の年になります。親に隠れて「沖縄を返せ」の国会デモに連日でかけ、千代田地区党事務所で、自らの生き方の覚悟を決めて入党申込書に書いたのは、19歳の冬。翌年の党創立50年を前にした党勢拡大運動のなかのことです。
あれから半世紀、党創立100年を前に、「貫いて100年、あなたとともに共産党、野党連合政権実現で新しい歴史の一ページをひらこう」と訴えぬいています。
最近、国会を訪ねてくる若者が増え、時代の新しい胎動を感じます。気候危機とコロナ危機のまっただ中で、「私たちの未来を奪われたくない」と行動をおこす高校生たち。その目はストレートに政治に向けられ、女子高校生は「もう間に合わない。ドイツでは気候変動が生活のベース、当たり前のように議論しているのに」、高校3年生は「声をあげる若者はふえている。投票率をあげたい」と語ります。危機の根源にある資本主義の矛盾とそこから抜け出す展望を語れる党こそ若い世代の希望です。
核兵器禁止条約が発効した今夏、条約参加に背をむける自公政権への厳しい批判が高まっています。核兵器のない持続可能な公正な社会へ、総選挙で政権交代を―心躍る歴史的挑戦のとき。「アンブレイカブル」―柳広司の小説のタイトルは、“けっして負けない”“壊れない”の意味で、小林多喜二らが民衆とともにたたかう姿を描きました。党綱領という指針をもち、ぶれない党への期待を党躍進に結実させるため、熱い汗を流す夏です。
(「しんぶん赤旗」2021年8月14日付より)