当事者の声届け 政治前へ
通常国会閉会日、こどもの歯科矯正の保険適用拡大を求める請願がはじめて採択されました。
学校検診で要治療とされても、歯科矯正は、保険が適用されないため、数十万円の治療費がかかり、治療できない人が少なくありません。
私が、保険適用を求める運動を立ち上げた小尾直子さんにはじめてお会いしたのが、2019年のことでした。それまで協力をえていた自民党議員が急逝し、力を貸してほしいとのことでした。8万をこえる署名を集めていました。
翌年、一緒に副大臣に会い、厚労委請願担当者会議で真剣な議論をおこない、解決すべき課題であることが与野党担当者の共通認識になりました。さらに、今年は、厚労委の与党理事に会う機会を設定し、小尾さんは当事者のたくさんの声を集め持ってきました。
会期末の請願担当者会議。請願は全会一致が原則で、与党は基本的に厚労省がOKしたものだけに賛成します。今回は、与党の担当者も厚労省を説得する側にまわりました。紹介議員は共産党のみでしたが、関係者の粘り強い運動が与党政治家も動かしました。
私は国会議員の6年あまり、国会議員の一番の仕事は国民の代弁者たることと活動してきました。日本共産党の議席は、市民の声を届け、国民、当事者とともに政治を動かす議席です。この議席が大きくなれば、それだけ多くの当事者の声がとどき、政治を前にすすめる力になります。
コロナ禍で命と暮らしが脅かされているからこそ、この党の議席を大きく。
(「しんぶん赤旗」2021年8月14日付より)