新型コロナウイルス対策の補正予算案などを審議する東京都議会第2回臨時会が18日開会しました(20日までの予定)。日本共産党都議団は、都が6〜7月に専決した補正予算を7月の臨時会で報告しなかったのは地方自治法違反だと批判。速やかに臨時会を開くよう求めていました。
発言した小池百合子知事は「コロナとのたたかいが最大の危機を迎えている」「かつてないスピードで感染が拡大している」と強調。「人と人との接触を徹底的に減らさなければならない」と述べ、不要不急の外出や都県境を越えた移動の自粛を都民に求めましたが、感染拡大の鎖を断つPCR検査には全く触れませんでした。
一方、東京五輪の開催によってコロナ新規陽性者数や重傷者数が過去最多を更新したことへの反省は一言もなく、「歴史に残る祭典を成し遂げたことは東京、わが国の底力を示したもの」と強弁。パラリンピックも「必ずや成功へと導く」と強行する姿勢を示しました。
19日には知事出席の本会議で補正予算案などの質疑を行います。共産党からは、あぜ上三和子都議が質問する予定です。
(「しんぶん赤旗」2021年8月19日付より)