都議会本会議
日本共産党の、あぜ上三和子東京都議は19日の都議会本会議で、新型コロナウイルスの感染爆発の中、楽観論を振りまき感染急拡大を招いた小池百合子知事の政治責任を追及し、24日開会予定のパラリンピックの中止を迫りました。
あぜ上氏は、1日当たり新規陽性者が6千人に迫る中で、都医師会の尾崎治夫会長がパラリンピックについて「このような状況で開催は無理だと思う」と発言していることを紹介。中止を決断しコロナ対策に集中すべきだと求めました。
また、五輪では中止した、子どもたちを動員する学校連携観戦を行おうとしていることについて、18日の都教育委員会でも出席委員全員が中止を求めたことを示し、「子どもの陽性者が急増しているのに、学校連携観戦を行える根拠は何か」とただしました。
小池知事は「パラリンピックを必ずや成功に導く」と強弁。藤田裕司教育長は学校連携観戦について「出席の委員から厳しい意見や指摘を多くいただいた」と認めながら実施準備を進めると答えました。
あぜ上氏は、知事が「自宅もある種、病床のような形でやっていただく」と述べたことに触れ、「病床不足で自宅療養や入院調整中の人が3万人を超え、医療・ケアが受けられず手遅れになる事態が相次いでいる」と指摘。発言撤回を求めるとともに、あらゆる手だてを尽くして患者受け入れ施設を増やすこと、都医師会と連携した自宅療養者のフォロー体制の構築を提起しました。
また、最前線でコロナ対策に当たる都立・公社病院の独立行政法人化の中止、PCR検査の抜本的拡充、事業者や生活困窮者への補償、支援を求めました。
(「しんぶん赤旗」2021年8月20日付より)