東京における市民と野党の共闘の発展と、都政の転換を目指す「呼びかけ人会議」は8日、都議選の勝利を力に総選挙勝利を目指す集会を中野区で開きました。各野党の代表が駆け付け、総選挙での政権交代実現へ、決意の言葉が相次ぎました。
呼びかけ人会議が集会
この日の朝、野党4党と市民連合による、自公政権を倒して命を守る新しい政権の実現を目指す共通政策が合意されました。代表呼びかけ人の五十嵐仁・法政大学名誉教授は「野党が共闘して、総選挙に臨む陣立てができた。みなさんと喜びたい」とあいさつ。自民党の総裁選について、「コップの中の茶番劇で、だれが船長になっても、自公政治の泥船では沈没は免れない。船自体を取り換える絶好のチャンスが総選挙だ。東京から市民と野党の共闘の大きな流れをつくり出そう」と呼びかけました。
代表呼びかけ人の浜矩子・同志社大教授が講演。「自民党は『バブル』に包まれた世界に生きていて、まっとうな生活をしている国民の生きる世界と隔絶されている。だから、総裁選で誰が出てきても、本質は何も変わらない」と強調。「野党がこの『バブル』を破って自民党を引きずり出してほしい」と語りました。
都知事選を共闘の候補としてたたかった宇都宮健児弁護士があいさつしました。
都議選で議席を伸ばした日本共産党都議団の和泉なおみ幹事長と都議会立憲民主党の西沢圭太幹事長があいさつし、選挙結果を受けて都議会に新たな変化が生まれていることを紹介しました。
西沢氏は、「和泉幹事長と連日、連絡を取り合って都議会の情勢を変えるために取り組んでいる。両党で、議会の開会を要求できる4分の1以上の議席を得たなかで、ずっと求めてきたコロナ対策の特別委員会を設置できた」と語りました。
和泉氏は「コロナ対策で小池知事は専決処分を繰り返してきたが、私たちが4分の1以上の議席を得たことで、むやみに専決処分をできない状況をつくった。野党共闘の発展で都議会は大きく変わった。次は国政を変えよう」と強調しました。
政党代表が決意
来賓として駆け付けた政党の代表から総選挙への決意が語られました。
手塚仁雄立憲民主党都連幹事長は「宇都宮さんを候補にたたかった都知事選が大きな力になり、日々の努力で共闘をここまで積み上げてきた。総選挙で、民意がしっかり届く結果を出すために、全力をあげる」と表明。 今村順一郎日本共産党都委員会副委員長は、「市民と野党の共通政策が結ばれ、共闘の政策的な旗印が立った。総選挙は自公政治を変える千載一遇のチャンスになる。本気の共闘で勝ち抜きたい」とあいさつしました。社民党の青山秀雄都連代表、新社会党の福田実都本部委員長、緑の党グリーンズジャパンの漢人明子都議・都本部共同代表、東京・生活者ネットの山内玲子代表委員が政権交代実現を訴え。代表呼びかけ人の永山利和・日本大元教授が閉会あいさつしました。