2023年春の都立高校入試から予定されている英語スピーキングテストの導入中止を求めて、東京都世田谷区と目黒区の公立中学校に保護者有志がこのほど、藤田裕司都教育長あてに申し入れました。テストはベネッセに委託し、タブレットに吹き込んで実施します。
申し入れ書では、経済的な厳しさで塾等に行けない家庭が不利になったり、採点はフィリピンで行われ8万人を同じ基準で採点できるか不明な不公平な試験だと批判しています。11月にかけて全公立中学3年生が行うプレテストについても、早急に中止するよう求めました。日本共産党のとや英津子、里吉ゆみ両都議が同席しました。
保護者らは「過去に情報を漏えいされ、ベネッセに顔写真などを提供したくない保護者もいます。ベネッセに個人情報を登録しないと入試が不利になるのは、憲法に反するのでやめてほしい」「中学1年の息子が、先生が英語で話していることがわからないと泣いて訴えました。基礎をきちんと学ぶ環境を保障し、都の責任で公平なテストを実施してほしい」と訴えました。
都教委の担当者は「自治体と相談しながらプレテストを実施する」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2021年9月21日付より)