「命の現場」から国会へ
なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく―そのままの人生です。コロナ禍の医療と暮らしの現場でたたかい続けています。
今も医師として診察にあたり、ゴミ袋をかぶって発熱患者を診たことも。「ギリギリの医療体制の下でも現場は必死の努力で命を救っています。社会保障削減の政治を変えなければいけません」
医療は日々の生活がなければ成り立たないと、生活支援の活動は13年を超えました。
コロナ禍で生活が一変した40代の男性が教えてくれました。「初めて路上で寝た夜、『自分は人間のゴミだ』と思った。『もう無理だ』。医療相談をしたことがあった谷川先生に電話で伝えたら夜中なのに駆けつけてくれて…本当に命を救われた」
「日本には谷川さんのような存在が必要です」と語る精神科医の香山リカさんや大西連さん(認定NPO法人もやい)ら一緒に活動する仲間から熱い期待が寄せられています。
出身は長崎県。「原爆だけはダメだ」と聞かされて育ちました。
核戦争防止国際医師会議の世界大会に参加し、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の出発に立ち会いました。核兵器禁止条約が発効して最初の総選挙、世界を動かした被爆者にこたえる政府をと意気込みます。
「政治は変えられる。それは遠い未来じゃない。野党共通政策の実現へ、その先を見据える日本共産党を東京の比例で4議席以上に伸ばし、私を国会に送ってほしい」。命の現場から駆け上がる決意です。(足立裕紀子)
医師、党東京都委員会副委員長、同新型コロナウイルス対策本部長
(「しんぶん赤旗」2021年10月2日付より)