外環道陥没 開示請求した市民の個人情報 調布市、関係機関に漏えい

東京都調布市で、昨年10月に陥没事故が発生した東京外郭環状道路(外環道)について情報公開を請求していた男性の個人情報が、NEXCO東日本など3者に繰り返し漏えいしていたことがわかりました。

調布市の担当者がNEXCO東日本担当者らに送付したメール(画像一部加工)

市は10日付でホームページに「お詫(わ)びとご報告」を掲載。請求者の個人情報が含まれた請求書を同日までにマスキングせずに関係機関にメールで9枚送付し、個人情報が漏えいする事案が発生したことを明らかにしました。漏えいした情報は請求者の住所、氏名、電話番号、電子メールアドレスです。市は「個人情報保護への職員の意識が希薄であったことによるミス」だとしています。

請求者の男性は「許せないし、非常に怖いことです。文書を特定していない請求書を関係機関に送る意味が理解できません。他の市民団体の方も不安になっています。『前回同様、取扱厳重注意で』と書かれているメールの文章も、ミスではなく意図的に情報提供していたのではないかと思ってしまいます。第三者委員会を設置してすべて調べる必要があります」と話します。

日本共産党の岸本なおこ市議は「あってはならないことであり、市民の権利擁護に関わる大問題であり、市政に対する信頼を大きく損なうものだ。背景を含めて徹底究明していきます」と話します。

icon-arrow-circle-right 調布市サイト「個人情報の漏えいに関するお詫びと御報告」

(「しんぶん赤旗」2021年11月13日付より)

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