調布市への情報開示請求
東京外郭環状道路(外環道)工事を巡り、東京都調布市に関連資料の情報開示請求をした男性(74)の個人情報を、市職員が漏えいしていた問題で18日、外環ネットなど関係団体が記者会見を開きました。
外環ネット世話人の野村羊子三鷹市議が、調布市長と提供先の国土交通省、NEXCO東日本、同中日本の各々に16日に送付した公開質問状の経過や内容を報告。今回の「漏えい」は「他の部署からも〝ありえない〟と言われている」と紹介し、個人情報保護に関する調布市の条例や地方公務員法にも反する重大な違法行為だとして、市に事実関係などを質問したと説明しました。
請求者の男性は今月10日に調布市がホームページで「職員の意識が希薄だったことによるミス」と公表したことは不合理で納得できないと発言。「情報漏えいを示す内部告発がなければ今も知らなかった」と言葉を詰まらせ「第三者委員会を設置して真相を究明してほしい」と述べました。
外環道被害住民連絡会・調布の女性は「大きなショックを受けた。市を信じて自分たちの被害の情報を逐一提供してきた。信頼は根底からくずれた」と発言しました。
会見には、日本共産党の岸本なお子、坂内淳調布市議が参加。「個人情報の漏えいはあってはならない大問題。市議団としても12月議会で真相究明を求めていきたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2021年11月19日付より)