戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(総がかり実委)は12日、衆院選後、初の「ウィメンズアクション」を有楽町イトシア前で開催。ジェンダー平等の願いを胸に男女合わせて50人が参加し、思いや要求を記したプラカードを掲げてアピールしました。
許すな!憲法改悪市民連絡会の菱山南帆子事務局次長がマイクを握り、「(総選挙で)市民と野党の共闘が確実にもたらした勝利はあった。選挙後、野党共闘批判が続いているが、小選挙区の下で共闘をせずにいたらどうなったか。成果はあった。これからも団結して頑張っていきましょう」と呼びかけました。
日本共産党の紙智子参院議員は総選挙への応援に感謝を述べ「マスコミは自民勝利、維新躍進、野党惨敗と流布している。自民は比例では伸ばしているが、野党との対決で19議席失った。維新は議席を伸ばしたが与党の補完勢力は比例の得票数を下げている」と指摘。また、「野党全体で議席は42プラス。一部メディアの報道だけでなく事実を知っていただきたい。自信と確信もって歩んでいこうではありませんか」と訴えました。
さらに「(選挙中の党首討論会で)選択的夫婦別姓の賛成に1人だけ手をあげなかったのは岸田首相」だと述べ、女性の賃金格差と合わせて、ジェンダー平等推進に後ろ向きの政権を批判。「コロナ禍に乗じた改憲策動にストップをかけよう」と参加者を激励しました。
「総選挙で野党共闘に対する批判がものすごくあり、不思議でたまらなかった」と切り出したのは元豊島区議の山口菊子さんでした。
「与党(自公)は常に共闘しているのに、何の批判もない。しかし野党が共闘すると批判が生じる。理解ができません」として「市民と野党が共闘して命や暮らしを守るために野党統一候補を立てた意義は大きいと確信した。維新が増え、憲法が変えられようとしている。ビジョンもなく、ただ変えようでは世の中変わらないし、そんな政治は認められない。改憲勢力を打ち破るために頑張ろう」と語りました。
参加者の女性もマイクを握り、「弱い者がより弱い者を叩く。女性が声を上げると男性差別との声が上がるが、フェミニズムはそうではない。男女平等、男女同権を求めるもの。すべての人々がこの社会で同じに扱われることだ」と連帯を呼びかけました。新日本婦人の会の会長は子ども・女性の自殺が増加している問題や消費税の負担、クーポンで貧困は解決できるのかなどについて語りました。全労連のメンバーは女性管理職の少なさ、セクハラやマタハラなど雇用の男女差の問題の相談が増加しているなどと告発。「世論調査で改憲を望まないという意見が過半数を占めているのに、コロナ禍に乗じて憲法を変えようとするなど火事場泥棒のようだ」などと政権への批判が相次ぎました。
立憲民主党の柚木道義衆院議員も参加しました。