コロナ禍で深刻化するDV(配偶者や恋人からの暴力)や性暴力、虐待をなくそうと、被害当事者らは23日、「第13回あるこうよ むらさきロード2021」(同実行委員会主催)を東京都内で開きました。約100人が参加し、女性への暴力根絶のシンボルカラー・紫の服やマスクを身につけ、「暴力・支配の鎖を断ち切ろう」と、コールやダンスでアピール、元気にパレードしました。
オープニングイベントで、実行委員会の須藤延恵代表は、被害者が孤立し1人で苦しんでいるとし「誰かとつながって力を取り戻してほしい。コロナ禍だから声を出そう」とあいさつしました。
実行委員の山口のり子さんは、DVなどの暴力は男女間における権力の不均衡によるものだと指摘し、社会的、経済的格差がコロナでさらに大きくなったと強調。「暴力のない社会を目指して頑張りましょう」とよびかけました。
超党派の国会議員が出席。日本共産党の山添拓参院議員は、実際の被害に対し政治や法律が不十分であるとし、法整備や支援団体への支援の必要性を語りました。
3年前に元夫が亡くなったことで、参加できるようになったというDV被害者の女性(51)は、女性が自らの生き方を決断することを後押しできたらと参加への思いを語りました。
茨城県の男性(35)は、妻が元DV被害者で今も苦しんでいることから参加し、「こういう取り組みもあるんだと学びになった」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2021年11月24日付より)