自民党などが反対し不採択
都議会に市民と政治をつなぐ江東市民連合(共同代表・宇都宮健児弁護士)から「都において、IRカジノ誘致の中止」を求める請願が出され、26日の都議会経済・港湾委員会で日本共産党のあぜ上三和子都議が採択を求め質疑を行いました。
あぜ上都議は、世界最大のカジノ事業者であるラスベガス・サンズでも日本進出を断念したと指摘。横浜市でカジノ反対の市長誕生や秋本司元衆院議員のカジノ汚職事件などを上げ、「大きな情勢変化があるのにカジノ誘致にまだ固執している」とただしました。
また都民に対しカジノ誘致に関する世論調査をやったのか、という問いに都は「やっていない」と答弁。都民の声すら聞かない姿勢が浮き彫りになりました。
あぜ上都議は、ギャンブル依存症対策は、都の委託調査ではあくまでも「自己抑制」であることを示し「IRカジノのデメリットは明確。カジノ誘致をきっぱり断念すべきだ」と主張しました。
請願は、日本共産党、立憲民主党が採択を主張しましたが、自民党、公明党、都民ファーストの会が反対し、不採択となりました。
(「しんぶん赤旗」2021年11月27日付より)