日本共産党の吉良よし子参院議員は3日、女性活躍を進める政治家の考えを若者に知ってもらおうと、ジェンダーやあらゆる差別、暴力をなくすために活動している一般社団法人ボイス・アップ・ジャパンが企画・主催したオンラインのイベントに参加。候補者活動や議員活動を振り返りつつ、女性の政治参画を推進するための課題などを語り合いました。
冒頭、立候補のきっかけを問われた吉良氏は学生時代に入党し、政治や社会の仕組みを学び、政治を身近に感じていたこと、就職氷河期の経験から若者を使いつぶす社会を変えたいと立候補を決意したことを語りました。司会の山本和奈ボイス・アップ・ジャパン代表理事は「学生時代に政党に入って、政治について語るというのは、政治に関心を持ついいきっかけになりますね」と応じました。
女性議員の苦労について問われた吉良氏は、2015年に第1子を出産する際、切迫早産で2カ月入院したこと、その最中に安保法制が強行採決されたことを振り返り、「本当に悔しかったし『子どもを産ませるために国会に送ったんじゃない』などと(有権者から)言われ傷つき、苦しかった。一方で、たくさんの応援の声を受け、同じように仕事と子育ての両立に悩む女性の声を代弁するために頑張ろうと思った」と語りました。
女性議員を増やすための党の取り組みについて吉良氏は、「衆院選では、ジェンダー平等を掲げ、大きな手応えがあったし、半数以上を女性候補者にする努力もしました。今後も政党として女性議員を増やす努力をしたい」と語りました。
吉良氏は視聴者に向け、「政治は遠いものではなく私たちの声で変えられるもの。だから、ネバーギブアップで声をあげ、女性の声がちゃんと届く国会を目指してがんばりましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2021年12月5日付より)