22〜23年度 東京・75歳以上の医療保険料 重い負担が高齢者を直撃

対策しても5.03%増

東京都内の75歳以上高齢者の後期高齢者医療保険料が2022〜23年度、区市町村の一般財源による特別対策を行った場合でも1人あたり現行から5・03%の値上げになる見通しが明らかになりました。

特別対策を行わない場合は10・63%もの値上げになり、22年度中に予定する窓口2割負担の導入と合わせて、重い負担が高齢者を直撃します。

東京都後期高齢者医療広域連合が3日、高齢者団体や医療関係者との懇談会で示した資産では、22年度の加入者数有を166・4万人、1人あたりの医療給付費の伸び率を0・78%、所得の伸び率をマイナス1・20%と見込みました。値上げ幅の抑制に充てる20〜21年度の剰余金を180億円としました。

市区町村が負担している葬祭費など4項目の特別対策を継続し、2か年で224億円を投入する場合、22~23年度の1人当たり保険料は10万6133円(5.03%増)になります。特別対策を行わない場合は、1人当たり11万1793円(10.63%増)になります。

懇談会では出席者から「コロナ禍の緊急貸付が増え、これを受けられない困窮者も幅広くいる中で、これだけ(保険料を)上げるのは厳しい」などの声が上がりました。

今後、国が示す各種の数値に基づき算定額を修正し、来年1月に確定する見通しです。

(「しんぶん赤旗」2021年12月8日付より)

タイトルとURLをコピーしました