里吉都議が代表質問
日本共産党の里吉ゆみ都議は7日の都議会代表質問で、都立・公社病院の独立行政法人化を中止するよう小池百合子都知事に迫りました。
里吉氏は、9月都議会で法人定款を可決後も独法化中止を求める都民の運動が広がっている中で、小池知事が来年7月に独法化しようとしているのは許されないと批判しました。
都が独法化を「行政的医療を将来も続けるため」と説明していることについて里吉氏は、地方独法法30条で3~5年ごとに業務継続や組織存続を検討し、業務・組織の廃止などの措置を講ずるよう規定していると指摘。「都立・公社病院の独法化にはこの30条は適用されないのか」と迫ったのに対し、西山智之病院経営本部長は30条適用を認めました。
里吉氏はまた、独法化で住民や議会の関与が弱くなるとして、「独法化で住民監査請求や住民訴訟の対象外となるのではないか」と追及。西山本部長は「都の財政支出は対象になる」と問題をすり替えました。
里吉氏は、都が独法化の来年7月実施を決めたのがコロナ感染第5波最中の8月27日だったことを批判。「東京と日本の医療の脆弱(ぜいじゃく)さがコロナ禍であらわになった構造的な課題という認識が都知事にはない」と強調。▽不採算医療が後退する▽廃止・民営化への定期的見直しが迫られる▽都民や議会の関与が弱くなるー独法化は中止せよと迫りました。
小池知事は、「コロナ禍でも独法化の準備を進める」と居直りました。
里吉氏はコロナ感染再拡大を起こさないため、検査の思い切った拡充、病床確保の補助金の適切な支出、都保健所の拡充強化と保健師・公衆衛生医師の増員を求めました。
情報公開「白塗り」批判 小池知事は答弁せず
日本共産党の里吉ゆみ都議は7日の都議会本会議で、「しんぶん赤旗」が11月23日付で報じた、都が情報公開要綱を変え、非公開部分を従来の「黒塗り」だけでなく「白塗り」もできるようにした問題を取り上げました。
里吉氏は「知事は、非開示部分を『白塗り』に変えたら『のり弁をなくす』という公約実現だと考えているのか。単なる印象操作ではないか」と批判。小池百合子知事は答弁しませんでした。
里吉氏は再質問で「知事、思い出してください。『情報公開は都政大改革の1丁目1番地』ではないのか。非開示そのものをなくすことが知事の公約だと言えないのか」と迫りましたが、知事は答弁に立ちませんでした。
(「しんぶん赤旗」2021年12月8日付より)