女性の孤立・生活苦 支援
コロナ禍で生活が追われ孤立が深まる女性を支援しようと「女性による女性のための相談会」が25日、東京都新宿区立大久保公園で開かれました。労働組合や市民団体、弁護士会などの女性有志でつくる実行委員会が主催。食料や生活必需品の配布、相談は無料です。26日まで開催します。
実行委員会によると、相談者はフリーランスを含む非正規雇用が多く、午後4時半時点の相談件数は80件。生活や労働、家族関係など複合的な悩みを抱える人が多い傾向だといいます。
相談者からは「着るものや食べるものがない」「子育てしながらの就職が難しい」といった声が寄せられました。「対応や気遣いがうれしかった」「(女性だけの空間で)いるだけで幸せ」など相談会を歓迎する声も。相談にあたった吉祥眞佐緒(よしざきまさお)さんは、女性の人権がおろそかにされ、問題が放置されていると指摘。「行政が女性の問題に特化して取り組まない限り自殺者が増える」と強調します。
プライバシーを守るため、周りから見えないよう相談スペースをテントとシートで囲んでおり、キッズスペースも設けています。手話や外国語にも対応。野菜や果物、生花は農民連の女性生産者から、生理用品や化粧品は企業から寄せられました。
スタッフとして参加した30代の女性は「女性は、家族や生活の悩みがあっても相談する場所が少ない」。70代の女性は「ここにきて少しでも安心してほしい」と語ります。
日本共産党の田村智子副委員長(参院議員)、吉良よし子参院議員、山添拓参院議員秘書が参加しました。
(「しんぶん赤旗」20221年12月26日付より)