コロナ現場 支障明白/オリパラ医療動員 池川都議が批判

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都議会特委

質問する池川友一都議=24日、都議会五輪特別委員会

新型コロナウイルスの感染第5波の最中に開かれた東京五輪・パラリンピックで、医療機関から派遣された医療スタッフが計6542人だったことが24日、明らかになりました。同日の都議会五輪特別委員会で、日本共産党の池川友一都議の質問に、都五輪準備局が示しました。

池川氏は、新型コロナ新規陽性者のピークが大会期間中の8月13日だったと指摘。「五輪の時期に医療崩壊と呼ぶべき事態になった。コロナ対応に集中していた病院からの医療スタッフ派遣で(医療現場に)支障が出たことは明らかだ」と批判しました。

同局の梅村実可・担当部長は、医療スタッフを派遣したのが都立・公社病院を含む35医療機関だったと明らかにしました。

同局が「安全安心な大会だった」としたのに対し池川氏は、IOC幹部が東京の感染状況と五輪との関係を「パラレルワールド(別世界)だ」と発言したことも示し、「国内状況は五輪とは関係ないと言わんばかりだ。とんでもない」と批判しました。

池川氏は、7月に五輪スタッフらの弁当の24%に当たる19万食が廃棄されたことについて、「生活困窮者から『困窮者は五輪関係者からは見えないのか』との声が寄せられた。反省しフードロス対策を積極的に進めるべきだ」と要求。組織委員会の森喜朗会長(当時)の女性蔑視発言を「五輪憲章に真っ向から反するもの」と指摘し、スポーツのジェンダー平等を進めるよう迫りました。

同局の川瀬航司・計画推進部長は「スポーツにおけるジェンダー平等が進むよう、関係団体と連携し取り組む」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2021年12月26日付より)

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