新春随想:寒波でも支援は熱く 山添拓

山添拓参院議員・東京選挙区候補

元日の朝、新宿・歌舞伎町。ビル影の隙間からわずかに日が差し込む大久保公園で「年越し支援・コロナ被害相談村」が開催されました。利用者のなかに、今年も若い世代が目立ちます。

私も相談に入りました。約10年働いてきた製造業の派遣が12月に打ち切りとなり寮も追い出され、正月は親戚の家にお世話になっているという人、2年間仕事を探しているが条件があわず融資や給付金の制度も使い切り、貯金が底をつきそうだという人、それでも「生活保護はちょっと考えたい」「もう少し仕事を探している」とがんばろうとするー。もう十分がんばっているのにと、いつも感じます。

コロナ禍は大災害のようなもの。予期せぬ影響が波のように押し寄せ長期化しています。自己責任ではなく、公助の責任が問われています。

年末年始、各地で食料支援や生活相談の活動が行われました。都内では連日どこかで必ず支援活動が行われる体制となり、「女性による女性のための相談会」など特別のとりくみも。支援の現場に、労働組合や民主団体、弁護士や地方議員のみなさんなど多くの方の姿が。「寒いですね」「昨日はもっと寒かった」が合言葉のように交わされ、続いて「今年は選挙だね!」という声も。政治の冷たさを痛感しつつ、たたかいの熱量も感じる2022年の幕開けです。

(「しんぶん赤旗」2022年1月7日付より)

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