新春随想:子どもに文化 灯守れ 吉良よし子

吉良よし子参院議員

「思ったよりめちゃくちゃ楽しかった!」ー。2日、「人形劇団プーク」の正月公演を初めてみた上の子(6歳)。観劇が終わった直後に興奮気味に言いました。

まるで生きているように舞台の上を動き回る人形たち。たくさんの楽しい音楽とストーリー…。日頃、刺激的なアニメの動画を見慣れている上の子もリアルの舞台の魅力に圧倒されたようです。

本当は、もっと早くこういう舞台に触れさせたかった。けれど、子どもが小さいうちはそこまでなかなか気が回らず、行こうと思った時にはコロナで軒並み公演中止。

「2年続けてこどもの日に公演ができなかったなんて」ー。昨年5月、プークの劇団員のみなさんが悔しさをにじませてお話をしてくれたことを思い出します。

ここへきてオミクロン株が広がる下、今年の公演が予定通りできるのか。プークをはじめ、多くの演劇関係者は不安の年明けだと思います。なのに政府の支援は行き届かない。例えば、多くの児童劇団がやっている学校公演は、「チケット販売」のない公演だから支援の対象外だという冷たい対応。

でも学校公演は子どもたちが演劇に触れる貴重な機会です。文化の灯を消さないために、こういうところに行き届く支援が必要です。

(「しんぶん赤旗」2022年1月8日付より)

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