田村副委員長とワタナベ・コウ氏対談  伊藤千代子 力の源は

田村氏「ジェンダー平等の原点」

ワタナベ氏「歴史の前進を確信」

日本共産党の田村智子副委員長・参院議員は9日、漫画家で『漫画 伊藤千代子の青春』の著者のワタナベ・コウ氏と対談企画「伊藤千代子と日本共産党を語る」を党本部で行いました。共産党都委員会が主催したもの。


伊藤千代子について語る(左から)ワタナベ、田村両氏=9日、党本部

伊藤千代子は1905年に生まれ、28年に共産党に入党。共産党への大弾圧の3・15事件で投獄され、24歳で病死しました。

ワタナベ氏は「千代子の物語を描く上で、時代の流れを描きたいと思った。共産党が弾圧されたことを知っている人はいるが、千代子たちは国際的な民主主義、平和主義の流れに沿った活動をしていたことを分かるように描いた。治安維持法は共産党と同時に、人間の素直な思いを弾圧したもので、現代にも通じる」と語りました。

田村氏は「当時、海外派兵が続き、厭戦(えんせん)や軍縮を求める声が起きていた。普通選挙権を求める民衆の大きな運動のもとで日本共産党が創立された。運動が社会変革となることを恐れて治安維持法で弾圧した。共産党だけでなく自由と民主主義を国民から奪う弾圧だった」と強調しました。

ワタナベ氏は、ジェンダー平等の視点を意識したと説明。「大げさにしなかったが女性ならではの拷問があったことは描いた。読者から『女性としてつらいシーンだが、描いてくれてよかった』と感想をもらった」と話しました。

田村氏は「千代子は、貧困や女工の苦しみがなぜ生まれるのか知りたいと思い、共産党に接近していった。女性にいっさいの権利がなかった時代に声を上げ、たたかうことで自由を獲得しようとした。ジェンダー平等の原点だと思う」と話しました。

会場からの「千代子がたたかい続けられたのはなぜか」との質問に、ワタナベ氏は「連帯して学習し、歴史の前進を確信していたからだと思う」と回答しました。田村氏は「参院選で歴史を転換する大きな流れをつくりたい。時代を切り開くのが共産党という生き方だ」と入党を呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2022年1月10日付より)

 

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