政治に正義を 希望ある国に / 山添拓参議院議員の訴えから

東京JR有楽町駅前での日本共産党の新春街頭演説で山添拓参院議員・東京選挙区候補が「政治に正義を憲法いかし希望ある日本に」と訴えました。その部分を紹介します。


訴える山添拓参院議員

岸田首相は新しい資本主義と言うが、所得の低い人ほど負担が重くなる消費税は引き下げず、所得の高い人ほど負担が軽い金融所得課税の引き上げを見送る。不公正が増幅されても構わないというのが岸田政権の姿勢です。これでは格差と貧困は拡大するばかりでそこには正義がありません。政治に正義が求められています。

世界では気候危機を打開しようと多くの若い世代が立ちあがっています。そのキーワードは「気候正義を実現しよう」。これまで先進国が化石燃料を大量に消費し、温室効果ガスを出し、気候危機を深めてきた。その影響を受けるのは、途上国や未来を生きる若い世代です。そんな不正義を許してよいのかの声が広がっています。

世界をリードすると言ってCOP26に出かけた岸田首相は、化石賞をもらって帰ってきた。話にならない。気候正義は日本の政治にこそ問われているのではないでしょうか。

ジェンダー不平等を正す。ここでも正義が問われています。昨年の臨時国会で、男女の賃金格差是正を求めました。女性は男性よりも年間平均240万円も賃金が低い。生涯にすれば1億円もの格差になります。

厚生労働大臣は男性を100とすれば女性は80を超えている、と自慢げに語りますが、自慢することじゃない。女性だというだけで、男性よりも2割も低い。こんな正義に反する状況が許されていてよいのか。

性暴力を無くすことや、選択的夫婦別姓、同性婚を、正義の政治で実現したい。不公正なあり方を正して、憲法を希望に、新しい政冶に変えましょう。

その憲法が今、変えられようとしています。岸田首相は、年頭所感の中で今年は憲法改正が大きなテーマだと述べています。勝手にテーマにしていただきたくない。多くの方が今、政治に求めているのは、コロナで傷んだ暮らし、医療を支えること。憲法を変えることは望んでいない。総理大臣になって数カ月の岸田さんには、まず憲法を守ってもらうのが筋ではないですか。

安全保障環境が厳しさを増すといい、敵基地攻撃能力の保有まで検討するといいます。しかし、軍事対軍事の対立は、エスカレートして全面戦争につながりかねない。そんな事態を絶対に起こしてはいけない。粘り強く、絶対に武力衝突を起こさせない。その政治の覚悟が問われています。

新しい年を、憲法を生かした政治に変えることができた年だと言えるようにするために一緒に力を合わせましょう。

(「しんぶん赤旗」2022年1月18日付より)

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