スポーツ
新シリーズ「スポーツとジェンダーの今」の取材で、スポーツ界の遅れた現実を改めて目の当たりにしています。同時にジェンダー平等を目指し、変えようとする方々との距離が縮まっていくのを感じます。
ある研究者は、国の施策がゆがめられている現実に直面し、「自民党とかの考え方は絶対ジェンダー平等じゃない」といい、「『赤旗』さんはわかるでしょう」と信頼を寄せつつ打ち明けてくれました。
「共産党は女性議員が多い。女性スポーツの現実を変えるため私たちにも力を貸して」と要望されたり、紙面に登場したことで「好意的な反応が寄せられた。うれしい限り」とメールを寄せてくれたり。ジェンダー平等に向け、理不尽な現実を知らせ、事態を前にすすめるため、さらに広い方々と深い信頼を築いていきたいと思っています。
私たちが、スポーツ界の課題を示し、改革の方向を示すのは、その発展に欠かせないと考えるからです。昨夏、コロナ禍で強行された東京五輪中止キャンペーンや五輪検証シリーズもその一つです。大会後、あるシンポジウムで「赤旗」に掲載された研究者の論評が「東京五輪反対の主要な論点」と紹介される、うれしい出来事もありました。
2月の北京五輪では世界的に人権問題が危惧されるなか、その問題点をゆるがせにせず報じていきたいと思っています。
(スポーツ部 青山俊明)
(「しんぶん赤旗」2022年1月22日付より)