参院選比例候補 わたしの入党物語 / 田村智子さん(56)現

参院選まであと4ヶ月余り。日本共産党は比例代表で現有5議席の絶対確保とともに、議席増を目指しています。その先頭に立つ比例候補。思えばあの人、あの出来事がきっかけで、日本共産党員としての今の私がある…。

「しんぶん赤旗」2月26日付の「土曜ワイド」に参院比例代表候補の5人の「わたしの入党物語」が掲載されました。そのうち、田村智子さんの部分を掲載します。


「早稲田大学が毎年、学費を値上げする」という小さな新聞記事が目に止まったのは、大学1年生の秋です。クラスメートに「これでも庶民の早稲田なのかな」と話したことが始まりでした。学費問題の学習会(わずか数人)に参加し、大学経営が赤字ではないこともわかりました。

 理不尽なことには声をあげたい、学生に説明をしてほしい―。そんな思いで恐る恐る、学生大会を呼びかける運動に加わっていました。この運動を支えていたのが、大学の中の民青であり、日本共産党でした。

 10代の私は、民青も共産党も近づいてはいけないと思い込んでいました。けれど、政治や社会について学び議論することは、純粋に楽しかったのです。

 決定的な機会は、核兵器全面禁止・廃絶を訴える「ヒロシマ・ナガサキからのアピール」署名運動でした。

 小学生の時は『はだしのゲン』が怖くて、目を背ける自分はひきょうではないのか、と思っていました。高校の修学旅行で広島の原爆資料館を訪ね、がれきと一体になった人の骨が展示されている場所で、ここに「人」がいるのだと動けなくなりました。そして、それでも核兵器が増え続ける現実に、打ちのめされました。

 署名運動が、私が葛藤してきたそれら全てについて「希望の道がある」と示してくれ、目の前が突然開けるほどの衝撃を受けました。

 「核兵器は廃絶できる」と理論と運動を重ねてきたのが、日本共産党です。その一員となった翌朝、なんともすがすがしい気持ちになったことを、今も鮮明に覚えています。

 (担当地域 東京都、南関東)

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