規制委は初心に返れ 笠井議員が質問

衆院議運委

質問する笠井亮議員=3日、衆院議運委

日本共産党の笠井亮議員は3日の衆院議院運営委員会で、政府が提示した国会同意人事案のうち山中伸介原子力規制委員会委員長候補が行った所信に対し、東京電力福島第1原発事故後に「安全神話」などへの反省から設置された規制委員会の初心に立ち返って責任と役割を果たすべきだとして認識をただしました。

 笠井氏は、福島事故後の教訓から新設された原発の運転期間「原則40年」のルールについて、この間、20年運転延長認可を申請した計4基の原発全てが認可されたとして、「40年ルールを厳格に守るべきではないか」と質問。山中氏は「厳格な審査だ」と正面から答えませんでした。

 笠井氏はまた、新たな知見を既存原発にもさかのぼって適用する「バックフィット」ルールも教訓だと質問しました。これに対して、「原子力安全の第一義の責任は事業者にある」などと事業者の自主性に任せる発言をしてきた山中氏は「バックフィットにこだわらない」と答弁。規制委員会の責任をあいまいにしました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月4日付より)

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