高齢者施設の対策を 宮本徹議員 コロナ感染で追及

質問する宮本徹議員=4日、衆院厚労委

宮本徹議員は4日の衆院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス感染の高止まり状況が続くもと、高齢者施設等での頻回検査数の引き上げやエアロゾル(空気中を漂う微粒子)感染対策を重視した対策をとるよう求めました。

宮本氏は感染力が強いとされるオミクロン株の別系統BA.2への置きかわりが進むもと、高齢者施設等の対策がますます重要だと指摘。「職員の頻回検査を現在の『できるだけ週1回』から週2回に引き上げる必要がある」と求めました。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、「現場に余裕があれば週2回やるのが理想的」と答弁しました。一方、後藤茂之厚労相は「週1回が現実的で合理的」と述べるだけ。宮本氏は「合理性はない。クラスターが起きれば命の問題だ」と重ねて検討を迫りました。

宮本氏はエアロゾル感染対策を重視して関連施設での二次感染を防いできた宮城県の医師の声を紹介。換気対策の徹底や高性能なN95マスクの配布などを提起し、「高齢者施設での対策は命を守ることに直結する。エアロゾル感染対策を位置付けたガイドラインをつくり支援を。そのためにこの間の知見を集める必要がある」と求めました。

尾身氏は換気などのエアロゾル感染対策の強化が今まで以上に必要だと述べました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月8日付より)

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