池川都議「中高生 声上げ変えた」
東京都立高校の校則で生徒の「ツーブロック」(頭頂部とそれ以外で段差をつける髪形)や下着の色などを規制した学校が2021年度、ゼロになったことが明らかになりました。
都教育委員会は昨年4月、生徒の頭髪の色や髪形、下着の色などを定めた校則について生徒や保護者、地域の人たちの意見を踏まえて年内に見直すよう、各学校に通知。10日の都教委定例会で都教育庁が校則の見直し状況を報告しました。
これによると、ツーブロックを禁止していた学校は昨年4月時点では都立高校196校の全日制・定時制・通信制全240課程中24課程でしたが、12月時点ではゼロになりました。
「生来の髪を一律に黒色に染色」(都教委)となっていた高校も7課程からゼロ。下着の色を指定していた高校も13課程からゼロに。「高校生らしい」などあいまいな表現をしていた高校は95課程からゼロになりました。
報告では、生徒の意見を取り入れて市販のベストやカーディガンを着用できるよう校則を見直した事例や、生徒会役員が他県の高校の校則を比較検討した事例が紹介されました。
日本共産党都議団は、人権を侵害しかねない理不尽な校則を改め、子どもの参加で見直すよう繰り返し主張してきました。
共産党の池川友一都議の話 「声を上げれば必ず変えられる」―。中高生をはじめ多くのみなさんが「おかしい」と声を上げた結果です。理不尽なことに慣れさせるのではなく、変えることができるということを学ぶことは、とても大切です。子どもの権利を真ん中に、子どもたちの意見を聞く社会に変えていきましょう。
(「しんぶん赤旗」2022年3月12日付より)