日本共産党のとや英津子東京都議は8日、都議会予算特別委員会で、東京外環道工事の中止と、生活困窮者支援を求めました。
とや氏は外環道について、東京地裁が2月28日に本線トンネルのうち南側約9キロ部分の工事差し止めを決定したことを示し「1年以上たっても再発防止策を示すことができない事業者は、もはや工事を続ける能力がない。認可した知事の責任が問われる」とただしました。
小池百合子知事は答弁しませんでした。
とや氏は、ネクスコ東日本が、家屋損傷についてトンネル工事の影響を否定することは難しいと初めて回答したことを示し、都も同じ認識か尋ねましたが、都は答えませんでした。
とや氏は「住民無視の姿勢が大惨事を引き起こした。計画そのものを中止すべきだ」と強調しました。
コロナ禍で格差が深刻化している現状を問われた小池知事は「収入の減少など都民生活にさまざまな影響を与えている」と答弁。とや氏はフードバンクの取り組みから、すまいの確保支援としてシングルマザーなど住宅確保要配慮者へ、公社住宅への家賃低廉化補助の適用を求めました。
榎本雅人住宅政策本部長は「空き状況や地元自治体の意向を踏まえながら検討する」と応えました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月15日付より)