吉良よし子議員は16日の参院文教科学委員会で、新型コロナ対策として学校でのオンライン授業体制の改善とともに、コロナで多忙化する教職員の定数を抜本改善するよう求めました。
吉良氏は、インターネット上で行った教職員アンケート(122人回答)で「コロナでより多忙になった」との回答が74・6%に上ったと紹介。「普段から人数がギリギリで1人休んだら大変」「正直過労死するかと思った」などの声や、学校で行うべき感染対策として「教職員の増員」(83・6%)との回答が一番多かったことを示し、「抜本的に定数を改善する予算を増やすべきだ」と迫りました。
末松信介文科相は、教科担任制のための定数改善で3800人の増員をめざしているなどと答弁。吉良氏は、自然減などを差し引きすれば3000人減るのが現状だとして、教員増を求めました。
吉良氏はまた、保護者アンケート(1357人回答)で感染対策としてオンライン授業が「選択できる」が38・5%にとどまっていることを指摘。複数クラスで同時に授業が可能な通信環境が学校で整っていないとして、回線を増やすことやICT(情報通信技術)支援員を1校に1人常駐できる規模での配置などを求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月21日付より)