映像と報告書に差異 入管死亡事件 山添氏「資料開示を」

 名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん死亡事件で、参院法務委員会理事懇談会は24日、収容中の監視カメラ映像を閲覧しました。秘密会の形式で開示され、同委の理事会メンバーが視聴。日本共産党から山添拓議員が出席しました。

 開示されたのは、昨年2月22日~3月6日のうち、野党が要望した一部映像を入管庁が編集した26分です。

 視聴後の質疑で、山添氏は、入管庁の最終報告書では「(ウィシュマさんは)…旨を述べた」と記述しているものの、本人が発言したものではないと指摘。「最終報告書で、他の日の記載でも同様に、ウィシュマさんが述べていないことを述べたように記述した部分はあるか」と質問。入管庁の担当者は「精査する」としか答えず、映像と報告書が整合しない部分があることが明確になり、開示の必要性が浮き彫りになりました。

 また山添氏は、2月中旬にウィシュマさんが飢餓状態とされた時期の看守勤務日誌、被収容者診療簿の開示を求めました。

 映像開示を受けて、29日の法務委で、ウィシュマさん死亡事件を中心にした質疑を行うことを決めました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月25日付より)

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