羽田空港の新飛行ルート直下の東京都渋谷区にあるテニスコートに氷塊が落ちているのが見つかった問題で、日本共産党の山添拓参院議員、とくとめ道信都議、渋谷区議団は29日、国土交通省から聞き取りしました。
この問題は13日午後、「飛行機から小石大の氷塊が落下した」との通報が渋谷区役所に寄せられたもの。山添氏らは「飛行機から氷塊が落ちたとすれば、住民の命に関わる重大問題だ」として、原因を徹底的に究明し住民に説明するとともに、それまでの間、新ルートの運用を停止するよう要請しました。
国交省の担当者は「氷塊が見つかった地点は新ルートから350メートル離れていた。飛行機から落ちた可能性は極めて低いと考えており、調査も終了した」と説明。参加者が「飛行機以外から氷塊が落ちてくる場所は、付近にない」「現場のテニスコートに立つと、頭上を飛行機が何機も飛んで行く。飛行状況や航空会社の調査内容を明らかにし、飛行機から氷塊が落ちた可能性を踏まえて原因を究明し住民に説明するべきだ」とただしました。
国交省の担当者は、飛行機から氷塊が落ちた可能性について「ゼロではない」と答えざるを得ませんでした。
(「しんぶん赤旗」2022年3月30日付より)