吉良よし子議員は7日の参院文教科学委員会で、博物館の館長など指導的地位への女性の登用を促進するよう求めました。
吉良氏は、博物館の学芸員、館長の総数、男女別人数について質問。文化庁の杉浦久弘次長は、登録博物館、相当施設の学芸員の総数5025人のうち、男性は2696人、女性は2329人で、館長の総数1285人のうち、男性は1121人、女性は164人だと答えました。
吉良氏は「学芸員として業務にあたる女性が半数に上る一方で、指導的立場に女性が極端に少ないという現状をやはり変えていく(べきで)、博物館の指導的地位である館長などにも女性を積極的に登用するよう促すべきではないか」とただしました。
末松信介文部科学相は「博物館にはやはり多様な考え方、女性の活躍は必要」だとし、「施行通知を含め、あらゆる機会を捉えて女性職員の育成や幹部登用に積極的に取り組むよう設置者や各博物館に促す」と答えました。
また、吉良氏は博物館の学芸員の未配置や予算がない現状を示し、博物館法改正を機に博物館の予算を増額するよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月14日付より)