宮本徹議員は13日の衆院厚生労働委員会で、薬機法改正案に関し、緊急承認した医薬品のデータを全て収集し追跡調査していくことを求めました。
宮本氏は同委員会の参考人質疑(12日)で、厚生科学審議会の福井次矢会長が緊急承認した薬の安全性・有効性について「悉皆(しっかい)性をもって収集、分析を進めるべきだ」と述べたことを紹介。安全性や有効性の確認にリアルワールドデータを使用する場合、すべて収集するかと確認しました。鎌田光明医薬・生活衛生局長は「どの程度調査を行うかは個別に判断する」と答弁しました。
宮本氏は、指摘を重く受け止めるよう求めるとともに追跡調査が大事だと主張。後藤茂之厚労相は「予防接種のデジタル化にむけた検討を進め、ワクチン接種の追跡調査を図っていく必要がある」と述べました。
宮本氏は、新型コロナワクチンの安全性を調べる上で厚労省の「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を活用することも要求。各年を比較し増えている疾患があれば、副反応の影響など見えてくるものがあるのではと指摘しました。佐原康之健康局長は、NDBの活用を含め「引き続き必要な分析を行いたい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月15日付より)