日本共産党の山添拓議員は18日、参院決算委員会で米軍横田基地の騒音被害対策と流出した汚染水の全容調査を求めました。
山添氏は、東京都の米軍横田基地の特殊作戦機CV22オスプレイが民家の間近で空中停止訓練(ホバリング)を行い深刻な騒音被害がでている問題について、防衛省北関東防衛局が2月に同基地の副司令官あてに抜本措置を求める要請文を提出したにもかかわらず、その後もホバリング訓練を続けているとして「返信はあったのか」と質問。岸信夫防衛相は、回答はないなどと答えました。山添氏は「防衛大臣が国民を守らなくてどうするのか」と批判しました。
さらに山添氏は、同基地内では有害な有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)を含む泡消火剤が日常的に使われ、周辺の地下水から暫定基準値を上回る汚染が確認されたと指摘。「汚染源を特定するための調査を行うべきだ」とただしました。
環境省の森光敬子審議官は2019、20年度に同省が行った全国汚染調査で東京・多摩地域の値が、1リットル当たり、立川337・2、国立84・4、調布556・0ナノグラムなど、暫定基準値の1リットル当たり50ナノグラムを大幅に超えたと述べつつ、「発生源を特定するための調査はしていない」「(調査は)非常に難しい」などと述べました。
山添氏が「横田基地でPFOS、PFOAをどのくらい保管しているか把握しているのか」とただすと、防衛省の岡真臣地方協力局長は「把握してない」などと答弁。山添氏は、「汚染者負担が原則だ。今後も使われる可能性がある。環境省は防衛省、米軍、東京都とも協力して調査すべきだ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月19日付より)