政治の力でジェンダー平等を―。日本共産党東京都委員会は23日、参院選の党躍進でジェンダー平等をさらに前に進めようと、田村智子政策委員長・参院比例候補、山添拓参院議員・東京選挙区候補のクロストークを党本部で開きました。
司会の米倉春奈都議が、ロシアのウクライナ侵略が続く情勢のもと「暴力で相手を支配する侵略や戦争はジェンダー平等に最も反する」と切り出し、「戦争とジェンダー」のテーマからトークが展開しました。山添氏は、戦争で日常を奪われる影響を最も受けるのが弱い立場の女性と子どもだとして、即時停戦へ向け国際世論での包囲を主張。田村氏は、人々を抑圧する侵略戦争に戦前から反対し、女性の権利を掲げてたたかってきた党の歴史にふれ、戦争犯罪の追及と「女性と子どもを守れ」の声をあげようと呼びかけました。
「コロナ禍でのジェンダー格差」のテーマでは、男女賃金格差を取り上げた両氏の国会質問の映像を上映。田村氏は、女性の非正規化や低賃金などジェンダー不平等の構造的な問題としてとらえた昨年3月の参院予算委員会を振り返り、「複合的な賃金差別の構造として問題にしたことが、コロナ危機でジェンダー平等を求める声の高まりの到達の一つ」とのべました。
「性暴力根絶」のテーマで山添氏が刑法の性犯罪規定改正の議論を報告。米倉氏は党都委員会が取り組んできた「痴漢ゼロ」問題での前進を紹介しました。キャンパス内での性暴力をなくす活動をしている大学4年生の男性が発言しました。
参院選に向け「ジェンダー平等を進めるのは、一人ひとりが大切にされ能力を発揮できる社会へ花開かせること。若い世代、幅広いみなさんと連帯し頑張りたい」(田村氏)、「ジェンダーギャップを政治課題として可視化し拾い上げる。揺るがず訴えたい」(山添氏)と決意表明しました。
企画の模様は都委員会ホームページのユーチューブチャンネルで視聴できます。
(「しんぶん赤旗」2022年4月24日付より)