約1000本の樹木を伐採するなどの計画に批判が起きている神宮外苑(東京都港区など)の再開発で、日本共産党の山添拓参院議員は26日、地域住民や市民団体、原田あきら、尾崎あや子、原純子の各都議、関係地域区議らとともに、文部科学省と国土交通省から聞き取りをしました。
山添氏は、再開発計画について「スポーツ拠点をつくるために立派な建物をつくると言うが、昔から親しまれてきた施設と環境を壊すものだ。樹木も移植すればいいというものではない。文科省として指導すべきだ」と強調。担当者は「意見を言える立場にない」と責任を回避しました。
原田氏は「ラグビー場の土地は独立行政法人の日本スポーツ振興センターが所有している。国は計画を審査する立場にある。再開発の申請書は受け取ったのか」と質問。文科省が「受け取っていない」と認めたのに対し、原田氏は「すでに工事が進んでいる」と批判しました。
住民からは「隣の新国立競技場はすでに赤字を出し、移植された樹木もひどい状態だ。あしき前例を踏襲している」「現在の施設を活用・再建する検討は行われたのか。再開発ありきの計画ではないか」との意見が続出しました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月27日付より)