「東京学生平和ゼミナール」結成の集いが29日、東京都内とオンラインの併用で行われました。平和や憲法、社会問題について学び、核兵器廃絶のために行動し、主権者としての自覚を高めることを目的にします。
結成にあたり、大学1年生の田原ちひろさんが、東京高校生平和ゼミナールの活動を通じて主権者意識を持つ事ができたと語り、「現在、『核共有』や改憲の議論が行われているなかで、被爆国の若者として声をあげなければならないと思い、学生平和ゼミナールを立ち上げた」と語りました。
参加した大学1年生は、学校教育で平和について真剣に学ぶ機会が少ないと述べ、「同じ思いを持つ人と学び行動していきたい」と語りました。
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の安井正和事務局長が励ましのあいさつで、「核共有」の議論が出ていることは危険だと批判。「日本の役割は、憲法9条をいかし、被爆国として核兵器を廃絶することこそが責務だ」と語り、「原水爆禁止世界大会でお会いしましょう」と呼びかけました。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の児玉三智子事務局次長が被爆体験を語り、「音、声、においを抱え、世間の差別、あの日の苦しみが消えることはありません。結婚、出産し、2011年に娘が亡くなりました。被爆者は死ぬまで被爆者であり、逃れられない」と語り、高齢化した被爆者の実相を広げてほしいと語りました。
日本平和委員会の平和新聞記者・若林一輝さんがロシアのウクライナ侵略と改憲の動きについて報告しました。
現在メンバー募集。6月18日に第1回学習会を開き、憲法改正について考えます。
問い合わせはgakusei.heiwa.seminar@gmail.com
(「しんぶん赤旗」2022年5月31日付より)